TikTok Shopの開設方法|登録から販売開始までの手順を7ステップで解説

TikTok Shopの開設を検討しているものの、「何から手をつければいいのか」「個人でも出店できるのか」「開設にどれくらい時間がかかるのか」がわからず、止まっている方は少なくありません。

TikTok Shopは2025年6月30日に日本でサービスを開始し、初期費用・月額固定費が無料という参入しやすい料金体系が特徴です。一方で、提出書類の不備による審査の差し戻しや、開設後に販売が立ち上がらないケースも起きています。

この記事では、TikTok Shopの開設に必要な条件・書類から、登録の7ステップ、審査、開設後に販売を始めるための初期設定までを、公式情報にもとづいて解説します。

※本記事の情報は2026年11月時点のものです。手数料・仕様・特典条件は変更される場合があるため、実際の申請前に必ずTikTok Shop Seller CenterおよびTikTok Shop Academy(seller-jp.tiktok.com)で最新情報をご確認ください。

この記事でわかること

TikTok Shopの開設条件と、個人・法人それぞれの必要書類
Seller Center登録から販売開始までの7ステップ
審査にかかる期間と、審査に落ちる原因・対処法
開設にかかる費用(カテゴリー別販売手数料と新規出店特典)
開設後、実際に販売を始めるために必要な初期設定

TikTok Shopとは|開設前に押さえる基本

TikTok Shopは、TikTokアプリ内でショート動画やLIVE配信から商品を発見し、そのまま購入まで完結できるEC機能です。

従来のECモールが「探している人に見つけてもらう」検索型の販売チャネルであるのに対し、TikTok Shopはおすすめフィードで偶然出会った人に買ってもらう「発見型」の販売チャネルです。この違いが、開設後の運用方針に直結します。

TikTokの公式発表によれば、日本上陸から1年間で、流通総額(GMV)の70%以上がコンテンツ起点によるものでした。つまりTikTok Shopでの販売は、ショップを開設しただけでは成立せず、動画やLIVE配信とセットで設計する必要があります。

開設のメリット

初期費用・月額固定費が無料(発生するのは商品が売れたときの販売手数料のみ)
決済手数料は販売手数料に含まれるため、別途の決済コストがかからない
ECサイトを持っていなくても開設できる
購入者の年齢層が広い(TikTok公式発表では、購入者の約6割が35歳以上)

開設前に理解しておくべき注意点

TikTok Shopの開設で最も多いつまずきは、提出書類と入力情報の不一致による審査の差し戻しです。会社名・法人番号・所在地・代表者名は、証明書類の表記と1文字も違わないように入力してください。

注意:申請時に提出した事業者情報は、提出後の変更が難しい項目があります。送信前の確認を徹底しましょう。

TikTok Shopの開設条件|個人セラーとコーポレートセラー

TikTok Shopのセラー区分は「個人セラー」と「コーポレートセラー(法人)」の2種類です。区分によって必要書類と開設できるショップ数が異なります。

TikTok Shopの出店条件|個人セラーとコーポレートセラーの必要書類とショップ数の比較
TikTok Shopの出店条件|セラー区分によって必要書類と開設できるショップ数が異なります

個人セラーの開設条件

対象18歳以上で、日本国籍または有効な公的身分証を持つ日本在住者
本人確認書類日本のパスポート/運転免許証/在留カードのいずれか1点
住所証明書類公共料金の請求書(ガス・水道・電気・電話)、住民票、銀行の取引明細書、クレジットカードの請求書のいずれか1点
ショップ数1つの本人確認IDにつき1ショップ

※表は横にスクロールできます

開業届を出していない個人でも開設できます。国税庁に事業者登録されていない個人事業主も個人セラーの区分に含まれます。「開業届が必須」と記載しているサイトもありますが、公式のセラー登録ガイドの記載とは異なります。

ただし個人セラーの場合、法令対応のため商品ページに氏名と事業所住所が表示されます。事業所住所を登録しないと居住住所が表示されるため、開設前に必ず確認してください。

コーポレートセラー(法人)の開設条件

対象国税庁に登録された法人
必要書類登記事項証明書または印鑑証明書、代表者の本人確認書類、主要連絡担当者の住所証明書類
ショップ数1つの事業者登録につき最大5ショップ

※表は横にスクロールできます

ブランドや事業部単位で複数ショップを展開したい企業は、法人としての開設のほうが拡張性が高くなります。

共通で必要なもの

売上受取用の国内銀行口座
有効な電話番号とメールアドレス(同一の電話番号・メールアドレスで複数のTikTok Shopアカウントは登録できません)

TikTok Shopの開設手順|7ステップ

ここからは、実際の開設フローを順に解説します。全体像は次のとおりです。

TikTok Shop開設の7ステップ|書類準備から初期設定までの流れ
TikTok Shop開設の7ステップ|申請から販売開始までの全体像
1

必要書類を準備する

登録画面に入る前に、前章の書類を手元に揃えます。撮影した画像で提出するため、文字が鮮明に読み取れること、四隅が欠けていないことを確認してください。書類の不備は審査差し戻しの最大の原因です。

2

Seller Centerでアカウントを登録する

TikTok Shop Seller Centerにアクセスし、電話番号・メールアドレス、または既存のTikTokアカウントで登録します。TikTokのビジネスアカウントを持っていなくても、TikTok Shopの開設は可能です。

このとき入力したメールアドレスが、以降のショップオーナーアカウントになります。担当者の異動を考慮し、個人のアドレスではなく部門共有のアドレスを使うことをおすすめします。

3

セラー区分を選択する

出店リージョンで「日本」を選び、「個人セラー」または「コーポレートセラー」を選択します。ここで選んだ区分によって、次の入力項目が変わります。

4

事業者情報と必要書類を提出する

本人確認(リアルタイム認証)、事業者情報の入力、住所証明書類のアップロードを行います。このステップが開設の成否を分けます。以下を必ず確認してください。

会社名・法人番号・所在地・代表者名が、証明書類の表記と完全に一致しているか
旧字体・略称・ビル名の有無など、細かい表記ゆれがないか
提出画像が鮮明で、有効期限内の書類か
5

ショップ情報を設定する

ショップ名、担当者情報、カスタマーサービスの連絡先を入力し、申請を送信します。ショップ名は購入者が最初に目にする情報なので、ブランド名や事業内容が伝わる名称にしましょう。

6

審査結果を確認する

公式の案内では、審査には通常1〜5日かかります。結果はSeller Center内とメールで通知されます。書類に不備がなくても、承認後の銀行口座連携などにさらに数営業日かかります。

TikTok Shopの開設スケジュール|書類準備から販売開始まで1〜2週間の目安
開設スケジュールの目安|申請から販売開始までは1〜2週間を見込むのが現実的です

申請から販売開始までは1〜2週間を見込むのが現実的です。セールやキャンペーンに合わせたい場合は、少なくとも1ヶ月前には申請を始めてください。

7

承認後の初期設定を行う

審査に通過したら、販売を始めるための初期設定に進みます。ここを飛ばして商品登録だけ先に進めると、注文が入ってから対応に追われることになります。

決済設定:売上受取用の銀行口座、振込サイクル
配送設定:送料テンプレート、配送業者、出荷元となる倉庫
返品・返金ポリシー:特定商取引法に準拠した内容で設定
顧客対応フロー:問い合わせ窓口と対応担当の決定

開設にかかる費用|カテゴリー別の販売手数料

TikTok Shopの開設に、初期費用と月額固定費はかかりません。発生するのは、商品が売れたときの販売手数料のみです。

2026年5月11日より、商品カテゴリーに応じた販売手数料が適用されています。従来の一律7%ではないため、扱う商品のカテゴリーを確認したうえで採算を計算してください。

TikTok Shopのカテゴリー別販売手数料|7%・9%・10%・12%の対象カテゴリー一覧
カテゴリー別の販売手数料|初期費用・月額固定費は無料、決済手数料は販売手数料に含まれます
手数料率主なカテゴリー
7%自動車・バイク/パソコン・オフィス用品/食品・飲料/家電/スマートフォン・電子機器/家具/住宅設備
9%本・雑誌・オーディオ/コレクション/日用雑貨/キッチン用品/テキスタイル/工具
10%ベビー・マタニティ/美容・パーソナルケア/健康/ジュエリー/靴/スポーツ・アウトドア/玩具・ホビー
12%ファッション小物/キッズファッション/バッグ/メンズ・レディース衣料/ペット用品 など

※表は横にスクロールできます

一部のサブカテゴリー(美容家電、粉ミルク、ペットフードなど)には、上位カテゴリーより低い例外料率が適用される場合があります。最終的な料率は商品登録時の末端サブカテゴリーで決まるため、Seller Centerに表示される料率を優先してください。

販売手数料の計算式

販売手数料 = 手数料率 × (顧客支払額 + プラットフォーム割引 - 顧客返金額 - プラットフォーム割引返金額)

送料や税を含む顧客支払額が計算対象になる場合があります。商品価格だけでなく、配送条件・値引き・返品まで含めて利益を確認してください。

新規出店特典

TikTok Shopの公式登録ページによれば、登録から45日以内にオンボードを完了し、商品を3点以上出品すると、45日間限定で販売手数料が7%に割引されます。あわせて、成果報酬率が45日間5%になる特典も案内されています。

なお、この特典は7%カテゴリーのセラーには実質的なメリットがありません。10%・12%カテゴリーの商品を扱う場合に効果が出る優遇です。

事業計画は必ず通常料率で作成し、優遇分は立ち上げ時の上乗せとして扱ってください。割引期間中の利益率で計画を立てると、期間終了後に採算が合わなくなります。

販売手数料以外にかかる費用

料率が決まっているのは販売手数料だけです。実際の運用では、次の費用も見込む必要があります。

商品の仕入れ・製造原価
梱包・配送・返品対応費
ショート動画の企画・撮影・編集費
LIVE配信の出演者、機材、運営費
クリエイターへのアフィリエイトコミッション
広告費(GMV Maxなど)

TikTok Shopの開設・運用でお困りではありませんか?

出店申請から商品登録、ショート動画・LIVE配信の運用体制づくりまで一貫してご支援します。まずはお気軽にご相談ください。

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開設できない・審査に落ちる主な原因と対処法

審査の差し戻しには、はっきりした傾向があります。事前に潰しておけば、ほとんどは防げます。

TikTok Shopの審査に落ちる4つの原因|書類の不一致・画像不備・連絡先重複・ポリシー抵触
審査に落ちる4つの原因|事前に潰しておけば、差し戻しはほぼ防げます

原因1:提出書類と入力情報の表記が一致していない

最も多い差し戻し理由です。証明書類をそのまま書き写すつもりで入力してください。ビル名や部屋番号の省略、旧字体の変換も不一致とみなされます。

原因2:提出画像が不鮮明・期限切れ

撮影時の反射やピンボケで文字が読み取れないケースがあります。有効期限内の書類か、あらためて確認しましょう。

原因3:同一の電話番号・メールアドレスで登録している

すでにTikTok Shopアカウントで使用している連絡先では、別アカウントを登録できません。別の情報を用意してください。

原因4:取扱商品がポリシーに抵触している

セラー登録が通っても、すべての商品を自由に販売できるわけではありません。違法薬物、危険物、武器関連、模造品、成人向け商品、たばこ・アルコール関連などは禁止されています。

化粧品・食品・健康食品など許認可が必要な商材は、登録時に該当する許認可証の提出を求められます。医薬品的な効能をうたう誇大表現も、掲載停止やアカウント利用制限の対象となります。

開設後、販売を始めるためにやるべきこと

TikTok Shopは、開設した時点では売上が立ちません。ここまでが「準備」で、ここからが販売の設計です。

1. 商品を登録する

商品名、画像、説明、価格、在庫、カテゴリー、必要書類を登録します。動画を見ていない人が商品ページだけを見ても購入判断できるよう、仕様・サイズ・使い方・注意事項・配送予定・返品条件まで記載してください。

最初から全商品を登録する必要はありません。動画で違いを見せやすく、利益を確保できる商品から始めるのが立ち上げの定石です。

2. TikTokアカウントを連携する

ショップと動画コンテンツを接続します。連携できるアカウントには公式アカウントとマーケティングアカウントがあり、役割が異なるため用途に応じて使い分けます。

3. 販売経路を選ぶ

TikTok Shopで商品を販売する経路は主に5つあります。

TikTok Shopで商品を販売する5つの経路|動画・LIVE・ショーケース・ショップタブ・アフィリエイト
TikTok Shopで商品を販売する5つの経路|開設後、どの経路で売るかを決めて運用体制を組み立てます
販売方法特徴向いている商品
ショッピング動画商品リンク付きショート動画から商品詳細へ誘導使い方や変化を短時間で見せやすい商品
LIVE配信実演しながら質問に回答し、配信中に購入へ誘導説明や比較が必要な商品
商品ショーケースプロフィールから商品一覧を確認・購入指名買い、再訪
ショップタブ商品検索、比較、おすすめ表示購入意向があるユーザーへの販売
クリエイターアフィリエイトクリエイターが動画・LIVEで紹介第三者の利用体験を広げたい場合

※表は横にスクロールできます

TikTok公式の発表では、コンテンツ経由GMVのうち約60%がLIVE配信経由でした。ただしLIVE配信を行わなければ販売できないわけではありません。人員体制と商材特性に合わせて選択してください。

4. 運用体制とKPIを決める

開設前の段階で、次の項目を決めておくと立ち上げがスムーズです。

動画の企画・撮影・編集の担当者
LIVE配信の実施可否、出演者、配信頻度
在庫・梱包・配送・返品・問い合わせの対応フロー
KPI(GMV、商品クリック率、購入率、返品率)

TikTok Shopの開設に関するよくある質問

Q個人でもTikTok Shopを開設できますか?

A

はい、開設できます。18歳以上で日本国籍または有効な公的身分証を持つ日本在住者であれば、個人セラーとして登録可能です。開業届を出していない個人も対象に含まれます。

QTikTokアカウントがなくても開設できますか?

A

開設できます。電話番号やメールアドレスでもSeller Centerに登録できます。ただし販売を伸ばすうえでは、動画やLIVE配信のためにTikTokアカウントとの連携が実質的に必要になります。

Q開設にはどれくらいの期間がかかりますか?

A

審査自体は通常1〜5日です。ただし承認後の口座連携や初期設定を含めると、申請から販売開始までは1〜2週間を見込むのが現実的です。

Q開設に費用はかかりますか?

A

初期費用・月額固定費は無料です。商品が売れたときにカテゴリー別の販売手数料(7〜12%)が発生します。決済手数料は販売手数料に含まれるため、別途負担はありません。

QECサイトを持っていなくても開設できますか?

A

開設できます。自社ECやモール出店の有無にかかわらず、TikTok Shop単体で販売を始められます。

Q法人は複数のショップを開設できますか?

A

コーポレートセラーは1つの事業者登録につき最大5ショップまで開設できます。個人セラーは1ショップのみです。

Q開設後、すぐに商品を販売できますか?

A

商品登録に加えて、決済・配送・返品ポリシーの設定が必要です。また、扱う商材によっては許認可証の提出やブランド認証を求められる場合があります。

まとめ|TikTok Shopの開設は「準備」、本番は開設後

TikTok Shop開設前チェックリスト|書類確認から事業計画までの確認項目
開設前チェックリスト|開設は「準備」、本番は開設後です

TikTok Shopの開設手順をあらためて整理します。以下の7項目を順番に確認してください。

必要書類を準備する
Seller Centerでアカウントを登録する
セラー区分(個人/コーポレート)を選択する
事業者情報と必要書類を提出する
ショップ情報を設定する
審査結果を確認する(通常1〜5日)
決済・配送・返品の初期設定を行う

開設のハードルそのものは高くありません。初期費用も無料で、書類さえ揃っていれば1〜2週間で販売を開始できます。

一方で、TikTok Shopは既存ECの代替ではなく、コンテンツを通じて潜在層と出会うための販売チャネルです。ショップを開設しただけでは売上は立ちません。開設と並行して、動画・LIVE配信・クリエイター連携を継続できる体制を整えることが、成否を分けます。

開設から売上が立つまでを、
まるごと伴走します

出店申請の代行、商品ページ制作、ショート動画・LIVE配信の運用、
クリエイター連携まで一貫してご支援しています。

お問い合わせ

参考・出典

TikTok Shop セラーセンター登録ページ(seller-jp.tiktok.com)
TikTok Shop Academy「セラー登録」(seller-jp.tiktok.com)
TikTok Newsroom「TikTok Shop、日本での提供開始から1年 ~利用動向データおよび事例を公開~」(2026年7月28日)
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