WordPressのPHPバージョン確認方法【図解】古いPHPのパッチ対応も解説

WORDPRESS SECURITY GUIDE / 2026
PHPバージョン、最後に確認したのはいつですか?

管理画面での確認手順に加え、サーバー会社のセキュリティパッチ対応も図解。数字だけで危険と決めつけない確認方法を解説します。

WordPressのPHPバージョンは、管理画面からすぐに確認できます。ただし、画面に表示される数字が古いからといって、直ちに脆弱性が未対策とは限りません。レンタルサーバー会社が旧バージョンに修正パッチを適用している場合があるためです。

この記事では、PHPの確認方法を初心者向けに図解するとともに、2026年10月の重大な脆弱性、国内レンタルサーバー各社の対応状況、更新時の注意点を2026年11月1日時点の公式情報に基づいて解説します。

この記事の結論

PHPバージョンを確認 → サーバー会社の脆弱性対応を確認 → 必要な場合に計画的に更新、の順番がおすすめです。バージョン番号だけで安全・危険を判定しないことが重要です。

WordPressでPHPバージョンを確認する方法【図解】

PHPの確認は、WordPressにログインして次の順番に進むだけです。画面表示はWordPressのバージョンや管理画面の設定によって異なる場合があります。

STEP 1ツール →
サイトヘルス
STEP 2「情報」タブを開く
STEP 3サーバー →
PHPバージョン
図解1:WordPress管理画面でのPHPバージョン確認ルート
STEP 1|「ツール」から「サイトヘルス」を選択

WordPress管理画面の左メニューで「ツール」にカーソルを合わせるかクリックし、「サイトヘルス」を開きます。

図解2:「ツール」内の「サイトヘルス」をクリック
STEP 2|「情報」タブを開く

サイトヘルスのページが開いたら、上部の「情報」を選びます。「ステータス」と間違えないようにしましょう。

図解3:サイトヘルスの「情報」タブに切り替える
STEP 3|「サーバー」内の「PHPバージョン」を確認

「サーバー」の項目をクリックして展開し、「PHPバージョン」を探します。表示されている数字が、現在のWordPressサイトで使用しているPHPのバージョンです。

図解4:確認するのは「PHPバージョン」の数字。画像内の8.4.27は例です。

ここで確認できるのは現在のバージョンの表示です。PHPを変更する操作は、この「情報」画面ではできません。

PHPは何番なら安全?バージョン番号だけでは判断できません

WordPress公式の推奨PHPは8.3以上です。一方、PHP開発元が2026年10月21日に公開したセキュリティ修正版は、PHP 8.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35です。これはPHP公式が配布する修正版の番号であって、レンタルサーバー上のすべての環境の安全性を数字だけで判定する基準ではありません。

重要:古い番号でも、脆弱性への修正が済んでいる場合があります

たとえばConoHa WINGは、2026年10月の脆弱性に対し、PHP 8.4.26や8.3.35など元のバージョン番号を変えずにセキュリティパッチを適用済みと公式発表しています。詳しくは下記の各社公式発表をご確認ください。

STEP 1|番号を調べる
サイトヘルスでPHP確認
STEP 2|パッチ状況を調べる
サーバー会社の公式発表
STEP 3|必要な対応
更新・相談・運用見直し
図解5:PHPの安全性確認は、バージョン番号と提供事業者の対応状況をセットで確認します。

2026年10月にPHP公式が公開した修正版

PHPの系列公式修正版サポート状況
PHP 8.58.5.12公式サポート中
PHP 8.48.4.27公式サポート中
PHP 8.38.3.36公式サポート中
PHP 8.28.2.352026年12月31日に公式サポート終了予定
PHP 8.1以前PHP公式の現行修正版なし公式サポート終了。事業者独自の修正がある場合も

※上記は2026年10月21日に公開された脆弱性修正リリースです。実際の適用状況は、ホスティング会社が提供する修正パッチ・バックポートの有無で変わります。最新リリースやサポート期間はPHP公式発表・PHP公式サポート情報を確認してください。

2026年10月のPHP脆弱性と国内サーバー会社の対応

PHP開発元は2026年10月21日、認証なしでのリモートコード実行につながり得る2件の重大な脆弱性(CVE-2026-109618/CVE-2026-109619)について修正版を公開しました。今回の問題への対応方法は、契約中のサーバーや管理方式によって異なります。

国内主要レンタルサーバーの公式発表を比較

以下は2026年11月1日時点で確認した各社の告知内容です。実際には契約プラン・提供されているPHP・独自インストールの有無によって対応範囲が違います。

提供会社今回の対応状況公式発表
エックスサーバーレンタルサーバーの対象PHP 5.1〜8.5へ10月26日までに修正適用完了。旧系列は番号を変えずにパッチ適用エックスサーバーの公式発表
ConoHa WING提供中のすべてのPHPに、番号を維持したままパッチ適用完了(10月22日)ConoHa WINGの公式発表
さくらのレンタルサーバ管理画面で選択可能なPHPすべてに対策完了。独自インストールのPHPは利用者自身で対応さくらのレンタルサーバの公式発表
ロリポップ!全提供系列に修正適用(10月22日)。古いPHPには修正コードの適用や独自修正を実施ロリポップ!の公式発表
KAGOYAレンタルサーバーの対象系列は更新対応。共用・マネージド専用・WordPress専用では10月31日時点で一時的な緩和策の段階。プラン別確認が必要KAGOYAの公式発表
「バックポート」とは?

新しいPHPの修正内容を古いPHPに取り込み、バージョン番号を変更せずに特定の脆弱性を修正する方法です。今回の問題に対応済みであっても、公式サポート終了済みのPHPに今後のすべての修正が提供されるわけではありません。長期的には、WordPress・テーマ・プラグインの互換性を確認してサポート中のPHPへ移行しましょう。

VPS・専用サーバー・独自導入PHPは要注意

共用レンタルサーバーとは異なり、利用者がPHPを管理する契約では、サーバー会社が自動で対策しないことがあります。実際、XServer VPSは利用者自身の更新が必要と案内しています。自分の契約の管理範囲を必ず確認してください。

今回の脆弱性に対して修正パッチが適用済みなら、その問題だけを理由に即座にPHPを切り替える必要がない場合があります。一方、脆弱性への対処済み=サイト全体が完全に安全という意味ではありません。PHP自体のサポート期間、WordPress本体・テーマ・プラグインの更新状況も確認しましょう。

PHPのバージョンを更新する前後に確認したいこと

PHPの更新操作は、原則としてWordPress管理画面ではなく、レンタルサーバーの管理画面やサーバー会社への依頼で行います。更新するとテーマやプラグインが動作しなくなることもあるため、事前の準備が欠かせません。

チェック 1|ファイルとデータベースをバックアップ

万が一の不具合に備えて、復元できる状態でバックアップを保存します。復元手順も確認しておきましょう。

チェック 2|WordPress・テーマ・プラグインの互換性を確認

開発元が対応しているPHPバージョンを確認します。可能なら事前にテスト環境で動作確認してください。

チェック 3|サーバー会社の案内に従って変更

サーバー管理画面の「PHP設定」「PHPバージョン切替」などを利用します。名称や手順はサービスにより異なります。

チェック 4|更新後にサイトの動作を確認

トップページ、記事、スマホ表示、フォーム送信、管理画面などを確認します。不具合が出たらサーバー会社や制作者へ相談してください。

図解6:更新作業は「バックアップ → 互換性確認 → 更新 → 動作確認」の順番で

確認だけなら、PHPを更新する必要はありません

本記事の3ステップはバージョンを調べるだけの操作で、設定変更は発生しません。次に契約中のサーバー会社のお知らせを確認し、今回の脆弱性への対応が完了しているかを確かめてください。対応済みの場合も、長期的なPHP更新は計画的に検討しましょう。

WordPressのPHPバージョンに関するよくある質問

Q. PHPのバージョン確認に費用はかかりますか?

いいえ。WordPressの標準機能で確認できるため、特別な費用やプラグインの追加は不要です。

Q. PHPの更新はWordPress管理画面からできますか?

通常はできません。PHPはサーバー側の設定なので、契約中のレンタルサーバーの管理画面か、サーバー会社の案内に従って更新します。

Q. 8.3.35や8.4.26と表示されたら危険ですか?

番号だけでは危険とは判断できません。ConoHa WINGのように、8.3.35や8.4.26という番号のまま今回の修正パッチを適用した例があります。契約中のサーバー会社が該当プラン・PHPに対して対応済みか確認してください。

Q. サーバー会社のパッチ適用済みならPHP更新は不要ですか?

今回の脆弱性への緊急対応としては追加の変更が不要なことがあります。ただし、PHPの公式サポート終了や、今後の脆弱性に備えた更新は別の課題です。WordPress公式の推奨環境はPHP 8.3以上です。

Q. PHPのバージョンを上げるとサイトは速くなりますか?

新しいPHPで処理性能が改善する場合はあります。ただし実際の表示速度はテーマ、プラグイン、画像、サーバー構成などにも左右されるため、必ず速くなるとは限りません。

Q. サイトヘルスが見つからないときは?

ログインしているアカウントの権限や管理画面のカスタマイズを確認してください。必要に応じてサイト管理者に確認するか、サーバー会社の管理画面でPHPバージョンを確認しましょう。

まとめ|PHPのバージョンを定期的にチェックしよう

WordPressのPHPバージョン確認は、「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」の順番で行えます。使用中の数字を把握したうえで、サーバー会社の修正パッチ適用状況を確認しましょう。古い番号だからといって未対策とは限りません。

サーバー会社による今回の対策と、今後のPHP更新計画は分けて考えることが重要です。WordPress本体・テーマ・プラグインの更新、バックアップ、動作確認もあわせて行いましょう。

WordPressの保守・PHP更新でお困りですか?

「自分で変更するのは不安」「サイトが正常に動くか確認したい」という方は、お気軽にご相談ください。

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参考・確認元(公式)
掲載情報の公式ヘルプ確認日:2026年11月1日。サーバー各社の対応状況はサービス・プランにより異なり、更新される場合があります。管理画面の図解は説明用のイメージです。

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